ちょこアゲ


Monthly Interview 麻生久美子

02
たみおのしあわせ
たみおのしあわせ
『たみおのしあわせ』
監督・脚本:岩松了
出演:オダギリジョー、麻生久美子、原田芳雄、大竹しのぶ、小林薫
2008年7月19日シネスイッチ銀座、新宿バルト9他全国順次ロードショー

『たみおのしあわせ』公式サイト
http://tamiono.jp/

(C)2007 『たみおのしあわせ』フィルムパートナーズ

<STORY>
民男(オダギリジョー)と伸男(原田芳雄)父子は郊外の町で暮らしている。民男は父の会社の社長の紹介で瞳(麻生久美子)というワケありの風情漂う美女とお見合い。瞳にリードされつつも着実にデートを重ね、縁談は無事まとまる。一方、息子の結婚にやきもきする父は、会社の部下宮地(大竹しのぶ)と交際中。妻を亡くしてから交際していた女性とは、民男の賛同が得られなく再婚に結びつかなかった父は、宮地のことを息子になかなか紹介できないでいる。そこへNYで放蕩していた妻の弟(小林薫)が帰国し、自宅で密かに怪しい商売を始めたり、結婚式までに家庭内は一波乱。いよいよ迎えた結婚式当日、民男は結婚で本当の幸せを得られるのか? 民男にとっての幸せとは・・・。
たみおのしあわせ
麻生久美子
1978年千葉県生まれ。98年『カンゾー先生』(今村昌平監督)のヒロイン役で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞など映画賞を多数受賞し華々しくデビュー。01年『贅沢な骨』(行定勲監督)では、高崎映画祭、日本映画プロフェッショナル大賞で最優秀主演女優賞を受賞。07年『夕凪の街 桜の国』(佐々部清監督)でブルーリボン賞、毎日映画コンクール、報知映画賞最優秀主演女優賞を受賞。古き良き日本の佇まいを残す正統派ヒロインを多く演じながら、TVドラマ『時効警察』シリーズでコミカルな演技で新境地を開拓。08年『ハーフェズ ペルシャの詩』(アボルファズル・シャリリ監督)で海外進出も果たす。他出演作に『回路』(01年黒沢清)『アイデン&ティティ』(03年田口トモロヲ)『THE有頂天ホテル』(06年三谷幸喜)、待機作に『Beauty-美しきもの-』(後藤俊夫)『純喫茶磯辺』(吉田恵輔)『コドモのコドモ』(萩生田宏治)『アキレスと亀』(北野武)などがある。

『結婚って、これから分かって
くるんじゃないかな』

昨年末、芸能ニュースを大いに湧かせたのが『時効警察』コンビ、オダギリジョーさんと麻生久美子さんの相次ぐ電撃結婚。実生活と重なるがごとくこの二人が<結婚>を主軸にした映画『たみおのしあわせ』に主演。監督・脚本は同じく『時効警察』の熊本課長こと岩松了さんという話題作。映画女優として今最も輝いている麻生久美子さんに聞く結婚としあわせ。

―― 岩松監督が「結婚というのは、もうひとつの別の世界を生み出せるかどうかのプロセスであり、儀式だと思う」とおっしゃっていましたが、麻生さんにとっての結婚とは?

「結婚して変わったこともないんですよ。つまらない答えかもしれないけど、頑張りすぎることもないし、生活はあまり変わっていないんです(笑)。でも、家族が増えたということは嬉しいですね。まだ結婚して日が浅いので、きっとこれからいろいろなことが分かってくるんじゃないかなと思います」

『恋のチャンスは逃したくない!』

―― オダギリさん演じる民男は、優柔不断で内弁慶。二人の交際はどちらかというと瞳がリードしています。麻生さんも好きな人には自分からアプローチするタイプですか?

「自分からします。チャンスは逃したくないので(笑) ちゃんと相手を知る期間がまずあってから、アピールをしつつ相手の反応を見ます。でも相手に気持ちがなさそうならアッサリあきらめます(笑)」

『ファッションは黒禁止!』

―― 映画の中のではウェディングドレス、浴衣など素敵な衣装を披露されていますが、普段はどのようなファッションなんでしょう。

「普段は黒ばかり着ているので、<黒禁止令>が出ているんです(笑)。だから今は、カラーのキレイなものを着たいな、と思っています。あまりたくさん服を買ったりするタイプではないので、手持ちの中から黒じゃないものを選んで(笑)」

『岩松作品の魅力は会話劇』

―― 岩松監督との出会いは、TVドラマ『時効警察』ですか? 監督の中では『時効警察』以前にオダギリさんと、麻生さんというキャスティング構想ができたいたそうですが。

「共演は『時効警察』が初めてです。その前に、岩松さんの舞台を見に行ったことはあったのですが、ちゃんとご挨拶できなくて。『たみおのしあわせ』のオファーも時効以前に出演が決まっていたオダギリさんに「こういう映画の話が来るから、受けた方がいいよ」って。でも、その時点では、ストーリーも監督が誰なのかも聞かされていなかったんですよ(笑)。それが岩松さんの作品でした」

―― 俳優の岩松さんと、監督の岩松さんはどんな違いがありますか。また、演じ手である麻生さんの考える岩松作品の魅力とは。

「役者の時の岩松さんは優しいし、楽しい。監督になると、とたんに顔が厳しくなります。厳しいといっても、そこには良い緊張感があるんですが。撮影している時はとても楽しそうですよ。岩松作品で、私が一番魅力的だと思うのが<会話劇>です。セリフがとても素敵。今まで言ったことのないようなセリフがいっぱいで、こんなにセリフを言うのが楽しかったのは初めてです。特に気に入っているのが『鳥が飛んでいる』というセリフ。普段あまり言うことのないセリフですよね。人によっては文学的と思え、また人によっては普通のセリフとしてきこえる。見る人によって捉え方が変わるのも魅力のひとつです」

共演の原田芳雄さん、小林薫さんらベテラン俳優をしても「岩松さんのセリフは一筋縄ではいかない」とのこと。岩松監督は、<日本のチェーホフ>とも評される一流の劇作家。是非、セリフに注力して見てくださいね。

              

(取材・文/坂本ゆかり )

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