- Disc 1


- 『イエロー・マジック・オーケストラ/YMO』
MHCL-203 2,310円
『LONDONYMO-YELLOW MAGIC ORCHESTRA LIVE IN LONDON 15/6 08/YELLOW MAGIC ORCHESTRA』
RZCM-46100 2,940円
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- 『戦場のメリークリスマス』
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『ラストエンペラー』
TBD-1151 3,990円
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"世界のサカモト"の出発点
テクノで世界中を席巻したYMO
坂本龍一さんが"教授"と呼ばれているのは、東京藝術大学音楽学部作曲科卒業、同大学院音響研究科修士課程を修了しているから。学生時代からスタジオミュージシャンとして活躍し、78年10月に『千のナイフ』でソロデビュー。なんとYMOより1カ月早いのだ。翌11月に細野晴臣さん、高橋幸宏さんとの3人からなるYMOとして『イエロー・マジック・オーケストラ』をリリース。まだ世の中がデジタル化されていない中で、インベーダーゲームを連想させるコンピュータを使った音楽の登場は世界に大きな衝撃を与えた。そのサウンドに加えライブで見せるコンピュータの壁、バンドながらフィジカルなものを排除したクールさ、無表情に映える赤い人民服とテクノカットといったビジュアルのインパクトもあり、日本中の子供がその新しさにノックアウト。街中から「ライディーン」が流れ、アルバムセールスは100万枚を超え、一家に1枚YMOをといわれるほどに流行。
坂本教授に転機となった出来事をうかがい、挙げていただいたのが『YMOのワールドツアー』。当時、日本人アーティストの海外進出がまったくなかったわけではないが、YMOは結成当初から世界進出を目指し、それを成し遂げた初めてのバンドといえる。YMOは、79年、80年と2回のワールドツアーを経験。教授ご自身も、欧米人の前で演奏し、それに熱狂で答えてくれるオーディエンスを見て感動したそう。また、このツアーにおいて、後に何度もコラボレーションを行うことになる、イギリスのバンド"JAPAN"と知り合ったこと、欧米のミュージックビジネスを学べたことの影響も大きかったという。
昨年YMOとして28年ぶりにヨーロッパでライブを行った。坂本さんは、「ライブではむしろ、若い時より"熱"を感じました。還暦過ぎの細野さんのベースがグイグイくると、僕らも負けていられないから白熱する。刺激されますね。YMOは、ライブバンドですよ。この気持ちは、1年に1回くらい一緒にやらないと忘れちゃいそう。続けないと」と笑いながら話してくれた。是非、これからも"アラカン(アラウンド還暦)の星"として、YMOとしての活動も続けてください!
"世界のサカモト"の原点
映画音楽の巨匠への道
坂本教授のもうひとつの転機は『戦場のメリークリスマス』出演。この作品は大島渚監督の代表作。第二次世界大戦下の日本軍捕虜収容所を舞台にしたヒューマンドラマ。ラストシーンのビートたけしの笑顔がたまりません。戦争映画ながら、戦争シーンは一切なく、また、登場人物も全員男性という異色作。主演俳優もロックスターのデビッド・ボウイ、ミュージシャンの坂本龍一、人気漫才師のビートたけしとこちらも異色。坂本さんは軍人役なんだけど、坊主頭にメイクバッチリ。ボウイとの今で言うBL的役柄(精神的な、ですよ)もおおいに話題になった。坂本さんは、この作品で映画音楽も担当。メインタイトル曲は今やスタンダードともいえる日本人なら誰でも知っている曲となった。
その後、『戦メリ』のプロデューサーであるジェレミー・トーマスが製作を手がけた巨匠ベルナルド・ベルトリッチ監督の『ラストエンペラー』で音楽を担当。この作品で日本人として初めてアカデミー賞のオリジナル作曲賞を受賞。他にも英国アカデミー賞、ロサンジェルス映画批評家協会賞、ゴールデングローブ賞、グラミー賞映画・テレビ音楽賞を受賞。世界に認められ、これをきっかけに活動の拠点を日本からNYへ。『戦メリ』をきっかけに世界的音楽家への階段を駆け上がったといえるのだ。また、ビートたけしもその演技が注目され、以降、映画出演を重ね、89年に『その男、凶暴につき』で監督デビュー。北野武として世界的映画監督となるのは周知の通り。『戦メリ』はこの"世界のサカモト""世界のキタノ"2人の世界的アーティストを輩出するきっかけとなった作品。大島監督ってタダのキレるおじさんじゃなかった!
坂本教授はその後もベルトリッチ監督作品『シェルタリング・スカイ』でゴールデングローブ賞、『リトル・ブッダ』でグラミー賞ノミネートを果たしている。
文/坂本ゆかり































