アルバム『月が昇れば』リリース 斉藤和義インタビュー

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斉藤和義
66年、栃木県出身。小学校6年生の時に母親が買ってくれたアコースティックギターによって人生が変わった。中学・高校とギタリストとしてバンド活動。大学入学後、先輩の影響で曲作りを始めて、21歳のときに上京。数々の経験を重ね、93年8月25日にシングル『僕の見たビートルズはTVの中』でデビュー。以降リリースされた『歩いて帰ろう』や『歌うたいのバラッド』は、現在でも様々なアーティスト、そしてファンに愛される楽曲となっている。自他共に認めるライブアーティストでもあり、ライブハウスから武道館まで、ときにバンドスタイル、ときに弾き語りでライブやイベントに参加してきた。自身のツアーだけではなく、夏フェスなどへも積極的に参加し常連となっている。2008年8月25日にデビュー15周年を迎え、リリースしたベストアルバム『歌うたい15 SINGLES BEST 1993~2007』は、5週連続TOP5入りの快挙を果たす。09年9月16日に、13枚目のオリジナルアルバム『月が昇れば』をリリース。10月3日からは、ライブハウスからホールまで全国を回るツアーがスタートする。

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『月が昇れば』
2009.09.16発売
初回限定盤
【ブックケース仕様+フォトブック】
VICL-63400 3,150円
通常盤
VICL-63401 3,150円
<収録曲>1.COME ON !/2.LOVE & PEACE/3.映画監督/4.ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー/5.後悔シャッフル/6.やぁ 無情/7.天国の月/
8.Phoenix/9.Bitch!/10.Summer Days/11.ハローグッバイ/12.アンコール

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「やぁ 無情」
2009.09.17発売
VICL-36459 【シングル】
アリナミンのCM曲としてお馴染み。曲は4~5年前からできていたが、詞がはまらずにレコーディングごとに持ち越しに。この詞ができるのを待っていたかのような、詞と曲の運命の出会いを果たした楽曲。

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「君は僕のなにを好きになったんだろう/ベリーベリーストロング~アイネクライネ~」
2007.06.20発売
VICL-36310【シングル】
伊坂幸太郎さんとのコラボ・シングル(『月が昇れば』には収録されていません)
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2年ぶりのオリジナルは
ひとり多重録音アルバム
常にマイペース。業界人や音楽通のコアなファンが多かった彼だが、昨年15周年を記念してリリースしたベスト盤で大ブレイク。そんな追い風もどこ吹く風。ゆる~い空気の流れる中、インタビューは行われた。
―― 昨年は15周年ということで、ベスト盤『歌うたい15 SINGLES BEST 1993~2007』をリリース。CD不況の時代に30万枚を超える大ヒットとなりました。周りの反応など変わりましたか?
「近所のおじさんや、おばさんに声をかけられるようになりましたね。「頑張ってね、兄ちゃん」って(笑)。やっと、何をやっている人かわかってくれたみたい。いつも明け方帰ってくる怪しい人でしたから」
―― オリジナルとしては2年ぶりの新作『月が昇れば』が完成しました。前作『I LOVE ME』に引き続き今作も、ほとんど全ての楽器を斉藤さんが演奏したひとり多重録音アルバムですね。ひとりで作る良さって何なのでしょう。
「誰にも説明しなくて良いことかな。あとはプラモデルを組み立てるように、ひとつずつ音を重ねていくことで、だんだん全体像が見えてくる楽しさですね。バンドだと輪郭は一気に見えるけれど、メンバーそれぞれが見ている違う風景が集結したもの。ひとりだと、全て同じ風景で統一できる。でも、最近はちょっとひとりに飽きて、また、バンドで録りたいモードになってきました」
ちょこアゲは「妄想」
誰にも迷惑はかからないしね
―― 収録曲の「映画監督」や「後悔シャッフル」は妄想系の曲ですよね。
「「映画監督」はオナニーをキレイに書くとこうなる、という曲です。今日はあの娘のムネで…とかね(笑)」
―― 「妄想」は斉藤さんにとってのちょこアゲ?
「そうですね。街中でカワイイ女の子を見たりするとついつい妄想したり。誰にも迷惑はかからないしね」
―― 確かに。ところで、どんな女の子がタイプですか?
「コロコロ変わりますね。今は、芦名星ちゃんがタイプ。映画で見た印象ですけれど」
草も食べる肉食獣
ギラギラする時はしてますよ
―― 女性の話を続けますが、「Bitch!」は、斉藤さんが思うイヤな女を書き連ねられた曲ですよね。女性ならどれかは必ず当てはまっちゃうんですけど…。
「ははは(笑)。曲先行で作っていて、最後に「Bitch!」って言いたいなって思って、歌詞を考えていたらこうなりました。イヤっていうか苦手な女性は、歩きタバコをする人と、「私、変わってるって言われるの~」って自分から言う人ですかね」
―― 女性が集まると「Bitch!」の逆バージョンですが「最近、草食系ばっかりで、イイ男がいないのよね」という話題になるんですよ。
「俺の周りの男はだいたい肉食系ですね。草食系の人たちとは付き合いがないなぁ。俺自身は「やぁ 無情」が使われた"アリナミン"のCMディレクター、中島信也さんに「草も食べる肉食獣」と言われています。サンチュでくるんで食べるタイプ(笑)。ギラギラする時はしてますよ」
伊坂幸太郎さんとの関係
活字から音楽が聴こえる
―― 「Summer Days」は伊坂幸太郎さん原作の映画『フィッシュストーリー』の主題歌。伊坂さんといえば、斉藤さんの「幸福な朝食 退屈な夕食」を聴いて、勤めていた会社を辞めて専業作家になる決心をしたという逸話があります。対談やコラボなどもされていますが、伊坂幸太郎さんとはどんな人ですか?
「考え方がロッカーですね。音楽好きだし、彼の書く文章は活字だけど音楽が聴こえてくる。それに、直木賞を辞退するなんて、パンクでもあるよね。でも、とても真面目な人ですよ。伊坂さんに短編を書いてもらって、そのイメージで俺が曲を書いたコラボは面白かったですね。こういうコラボは新しいと思いました」
人の気持ちや場の空気
一瞬で変える音楽の魅力
―― 曲を作るって、斉藤さんにとってどういう意味を持っているのでしょう。
「形ある物ではないけれど、今までなかったものが生まれる面白さがあります。家具を作るみたいに形になって完成ではなく、CDという形にはなるけれど、歌って演奏して、演奏する人が変わればまた形も変わる。音楽には変容する魅力があるんですよね。最近、映画のサントラの仕事をして思ったのは、音を変えるだけで絵の意味をまったく違ったものに変えてしまう力があるということ。音は、人の気持ちや、場の空気を一瞬で変えてしまえるスゴイものなんです。そういうスゴイものを作っているという誇りはありまね」
―― 斉藤さんの妄想の対象になりそうな、ちょこアゲ女性読者に最後にひとこと。
「これから、ライブ・ツアーが始まります。まだ俺のライブを見たことがない方は是非、見に来てください。もちろん、アルバム『月が昇れば』を聴いてからね」
取材・文/坂本ゆかり






















