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『守護天使』 佐々木蔵之介 インタビュー

『守護天使』STORY
"1日の小遣い500円の薄給サラリーマン・須賀(カンニング竹山)"は、電車の中で偶然出会った"天使のような女子高生・涼子(忽那汐里)"が裏サイトの罠に陥れられそうになっていることを知り、"雀荘暮らしのチンピラ・村岡(佐々木蔵之介)"と"イケメンのひきこもり・大和(輿真司郎)"を巻き込み、勝手に彼女の救出に乗り出すも、事態はどんどん凶悪犯罪に発展。格差社会の底辺を生きる彼らはヒーローになれるのか?
佐々木蔵之介
68年、京都府出身。神戸大学在学中に劇団「惑星ピスタチオ」の旗揚げに参加し、98年の退団までの全作品に出演。舞台・テレビ・映画・CMと多方面で活躍。昨年だけでもドラマ「斉藤さん」「鹿男あをによし」「絶対彼氏」「猟奇的な彼女」「モンスターペアレント」「ギラギラ」(主演)、映画『アフタースクール』『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』『20世紀少年』に出演。今年も既にドラマ「トライアングル」「絶対彼氏スペシャル」、「ハンチョウ~神南署安積班~」(主演)、映画『誰も守ってくれない』『20世紀少年<第2章>』『群青』『守護天使』に出演。8月には自らプロデュースする演劇ユニットTeam申の『狭き門より入れ』がパルコ劇場で上演される。

写真/梅沢香織 ヘアメイク/白石義人(e.a.t...) スタイリング/勝見宜人(Koa Hole)

『守護天使』
監督:佐藤祐市
出演:カンニング竹山、佐々木蔵之介、輿真司郎、忽那汐里、寺島しのぶ ほか
2009年6月20日 渋谷HUMAXシネマ、角川シネマ新宿ほか全国ロードショー
『守護天使』公式サイト
(C)2009『守護天使』製作委員会
配給:エイベックス・エンタテインメント
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笑って笑って‘ちょこアゲ’

ドラマ「ハンチョウ~神南署安積班~」(TBS系)の好演で、早くも今年の"理想の上司ランキング"入りか?といわれている佐々木蔵之介さん。そんな彼が映画『守護天使』で演じているのはステキな上司の対極、金なし!職なし!未来なし!の格差社会の底辺を生きる典型的なチンピラ。振り幅の大きい確かな演技力でテレビ、映画にひっぱりだこの佐々木蔵之介さんとはどんな人?

―― 前作『キサラギ』が大ヒットした佐藤監督の最新作ということで、『守護天使』も大変注目されています。佐藤監督とのお仕事はいかがでしたか。

「佐藤監督とはTVドラマで一度ご一緒したことがあるんです。『キサラギ』もすごく面白かったし、出演は即決でした。監督は「カットOK!」をいろいろな声色を使って、どういうOKだったかを表現してくれ、現場を楽しく盛り上げてくれる方。撮影前に監督から言われたのは「変なヤツばかりが出てくる中で、村岡(佐々木さん)が一番まともな人間だ」ということでした。衣装合わせの段階から、役者に対してキャラクター付けを丁寧にされる方で、村岡のオールバックも監督と話し合って決めたものです。このオールバック、気に入ってますよ(笑)」

―― 完成作をご覧になられた率直な感想を教えてください。

「う~ん、自分が出ている作品は客観的に見れないからなぁ・・・。とにかくラストシーンの竹山君がカッコイイ! 須賀(カンニング竹山)は、見ず知らずの女子高生の危機を救うために一生懸命になる。何が彼をそこまでさせるのかというと、彼女を守ってあげたい、力になってあげたいという純粋な思いからなんですよね。その"無償の愛"が鬼嫁や職場で虐げられている須賀の存在意義になり、彼は変われるんです。誰かのためになるのは嬉しいこと。決して報われるものではないけれど、それでも頑張る須賀の強さはステキだと思いました。皆さんにも是非、そのピュアな心を感じてほしいですね」

恋は先が読めないもの
臨機応変で挑む

―― 須賀は鬼嫁(寺島しのぶ)に1日500円しかお小遣いを貰えないかわいそうな旦那さんですが、事件後、この夫婦の関係も少しは良くなるといいですね。

「510円・・・、せめて600円くらいになると良いですよね(笑)。でも、夫婦の関係は変わっても、村岡との関係は変わらないと思いますね。僕が演じた村岡という人間はずっとこのまま須賀を利用するだろうし、生活も変わらない。変われない人間なんです。そんな彼だからこそ、須賀の中のピュアさやバイタリティに憧れているんだと思います。ふたりは腐れ縁ですが、お互い持っていないものを補完しているのかもしれませんね」

―― 須賀夫婦のこれからには新たな展開が期待できますが、佐々木さんご自身が夫婦という関係に期待するものは何でしょう。

「結婚で得られるものは、"安心"なんじゃないかな。そして、お互いを尊重しあい、高めあえられる関係でいられると良いですね」

―― とはいえ、まだ独身の佐々木さん。恋の予感はどのような時に感じますか? そんな時はどういう行動を取るのでしょう。

「なんやろ? その人との距離感は大事ですね。恋は先が読めないところが良いんじゃないでしょうか。きっかけやパターンも毎回違うから、臨機応変に挑みます」

自分自身を語るのは苦手
だから別の人物を演じたいのかな

―― 昨年はドラマ6本、映画3本に出演。今年も主演ドラマや出演映画がぞくぞく公開に。今やTV、映画など映像の世界で欠かすことのできない存在ですが、元々は劇団出身。近年、"Team申"という演劇ユニットを立ち上げ舞台プロデュースもされていますが、演じ手ではない、プロデューサーの魅力とは?

「チームといっても僕のひとりユニットなんです。学生の時にやっていた演劇部のような手作り感が楽しい。好きな役者、脚本家、演出家と好きな場所でできる、という自由さも良いですね。僕は実家が京都なので、過去2回の公演の千秋楽は京都で行いました。これはプロデューサーの特権です(笑)。1回目は佐藤隆太君と、2回目は仲村トオルさんと僕とのふたり芝居でした。8月に第3回公演『狭き門より入れ』を上演します。説明するのは難しいのですが、"地球が更新する"というストーリーです。今度はパルコ劇場という広い劇場になるので役者は6人になりますが、相変わらず男ばかりで女優は出てこない(笑)」

―― 佐々木さんにとって演技の魅力って何ですか。

「「自分じゃなくて良い」というところでしょうか。自分の事を話さなくてはならないから、取材って苦手なんです(笑)。自分自身をさらけ出すことが得意ではないから、自分ではない誰か・・・、役を演じていたいのかな」

俳優として引く手数多の佐々木さん。演技に関しては「完璧だと思ったら続けていけない。できないことにチャレンジしていきたい」と切磋琢磨の姿勢で挑む。常に更新されていく佐々木さんに、今後も注目!

取材・文/坂本ゆかり


 

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