- Disc&Book 1


- 映画:『容疑者Xの献身』
2008年10月04日 全国東宝系ロードショー
(C)2008 フジテレビジョン アミューズ
S・D・P FNS27社
CD:『最愛』 KOH+
UPCH-80090 1,300円
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- DVD:『ガリレオ DVD-BOX』
ASBP-4060 23,940円
本:『探偵ガリレオ』
文春文庫 570円
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福山雅治 初主演映画
堤真一との最高のラブシーン!?
フジテレビのドラマ『ガリレオ』がついに映画化。主演はドラマと同じく福山雅治、柴咲コウ。意外なことにキャリア20年の福山雅治は、これが初主演映画となる。原作は東野圭吾の直木賞受賞作。
ある殺人事件の調査で容疑者として浮かんだのは、被害者の元妻・花岡泰子(松雪泰子)。容疑者が"美人"ということに興味を抱いた湯川(福山雅治)は、刑事・内海(柴咲コウ)がききこみで出会ったという泰子の隣人・石神(堤真一)の話を聞いて顔色を変える。石神は大学の同期で、彼が唯一天才と認めた人物だったのだ。容疑者泰子の完璧なアリバイを崩せない警察と、湯川にも見えない真実。湯川が唯一認める石神が事件に関係しているとしたら?
石神は学生時代、数学の天才と言われていたが、家庭の事情で学問の道に残らず教師となる。地味で冴えない、自分の風貌にも無頓着、数学以外には興味のない男。原作に"髪が薄く、目が細い"とある彼を演じるにあたり堤真一は、前髪に白髪のラインを入れ、頭頂部の髪を薄くして臨んだそう。カッコいいイメージの彼が、この映画では猫背でボソボソしゃべる本当に冴えない男になりきっている。『舞妓Haaaan!!!』の堤真一もスゴかったが、逆ベクトルのスゴさ。
西谷監督曰く、「描きたかったのは石神と湯川の再会と別離。各シーンのふたりの芝居が編集してひとつの流れになった時、男同士だけど、最高のラブシーンが作れた気がした」と語っていた。超現実主義者の湯川は科学的に説明できない"愛"などというものは信じない。しかし、今回の事件で湯川は初めて、この非論理的なものに向き合うことになる。化学と数学は、同じものを証明するにもそのアプローチの方法が違う。石神と湯川というふたりの天才が向き合う"愛"という証明の方法の違いがこの作品のみどころ。
ドラマに引き続き、福山雅治と柴咲コウのユニット"KOH+"も復活。エンドロールでバラードを聴かせてくれる。それにしても10年連続"好きな男"No.2、福山雅治は実にカッコイイ。
原作とはちょっと違う
福山ガリレオの魅力
福山雅治が、4年ぶりに連続ドラマに出演し、平均視聴率21.9%をマークした月9ドラマ『ガリレオ』。容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能ながら徹底した合理主義の変わり物で、「全ての現象には理由がある」と豪語し、"変人ガリレオ"と呼ばれる天才物理学者・湯川 学を演じている。原作となる東野圭吾の『探偵ガリレオ』『予知夢』にはない新人刑事・内海(柴咲コウ)という感情に流されやすい、普通の女性をパートナーとすることで、湯川というキャラクターはさらに魅力を増している。原作での湯川の相棒は、ドラマで湯川を内海に紹介した草薙(北村一輝)。
湯川はオカルトや事件には興味がない。彼が興味を持つのは、"普通ではありえないこと"を科学的に実証するということだけ。1話完結のストーリーはテンポよく、毎回その謎解きが奇想天外、かつ大胆で見ている方は目を丸くするばかりだ。原作者の東野圭吾は理系の元エンジニア。このシリーズには少なからず彼の趣味が反映している。また、唐沢寿明、香取慎吾、広末涼子、久米宏など毎週のゲストも豪華。ドラマでは、"事件は研究室で解決する"というモットーで、警察の動きはほとんど出てこなかったが、映画では捜査における内海たちの仕事もはじめて細かく描かれている。
毎回毎回、イヤミを言われながらも、どうすれば湯川が事件に興味を持つかというツボを心得た内海刑事と湯川との間には、"友情"のようなものも芽生える。ドラマでは内海のピンチを湯川が救ってくれるストーリーもあったが、映画では初めての経験にとまどう湯川に対して、内海は母のような包容力をみせてくれる。そんなふたりの関係も好意があるようで、ないような仕事相手以上、恋人未満な関係で、見ている方はヤキモキ。これも、ドラマと原作の違い。映画にはドラマに登場していた草薙、弓削(品川祐)、栗林(渡辺いっけい)、城之内(真矢みき)も登場。ドラマを見ていた人は、映画をさらに楽しめるのでは。
湯川は難しい数式を書きなぐり解決のヒントを探るが、福山は「意味が分からないので、公式は丸暗記している」のだとか。覚えるのも大変そう。『ひとつ屋根の下』の熱血ちい兄ちゃんもいいけど、大人な福山には、湯川というクールな役が似合います。
文/坂本ゆかり


















